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かわしま法務事務所の電磁的事件簿 ~笑う門には福来る~

「共同で事業を始めよう」と誘われたけど

最近続けて新しく事業を始めました、だったり
これから始めようとしているんですけど、というお話を
親しい人から聞いたりご紹介いただいたりという機会をいただいています。

会社の設立などで業務としてお役に立てる場面はもちろんですが、
いち司法書士事務所の経営者、個人事業主としての経験などを
聞かれる場面も少なくありません。私もこの経験は一年半ですので
ベテランの事業主さんの経験を思えばまだまだですが…

例えば先日聞いたのは、古くからの友人に誘われて
ある事業を新規に共同で取り組まないかという話になったケース。
オフィスのスペースも資金も設備も友人が用意してくれる、と言います。

共同で始めようとしている事業自体はニーズも見込まれ
お互いに前から「いつかやってみたいね」と言い合っていた分野でした。
しかし、共同運営に関する契約等ルールを決めることには
これまでの仲の良い人間関係から言い出しにくい空気があります。

信頼関係のある方同士であれば何ら問題はないように思われますが、
長年仲が良く、自他ともに認める親友同士だったのに
事業運営の中で関係がギクシャクしてしまうというケースも見てきました。

共同で事業を営む難しさは、利益をどうやって分けるかにあります。
一方のみが資金や設備を用意してスタートした場合や、一方のみの営業力が強い場合には、
それを「公平」に配分しようと思うと不満が生じてしまう可能性があります。
「これだけ頑張って稼いだのに」「こんなに協力してやったのに」となるのです。

またこれが株式会社の場合保有株式数により重要な意思決定の力が左右されますので、
どちらがどれだけ出資しているか、も会社の意思決定を左右します。
そこでお互い対等にやろうということで出資比率を同額にしてしまうと、
今度は双方の単独で重要な意思決定ができなくなり、会社がストップするというリスクも生じます。

ただ、営業と技術のように、双方の役割分担が出来ている場合は
あまり問題にならないかもしれません。お互いが自分に無い長所を発揮し
お互いの弱点を補い合う関係があれば、うまくいくケースも多いと思います。

意見の相違が現れた場合の意思決定の方法や
共同事業の解消時の資産分割の方法や割合など、
「そんなものは私たちに限って必要無い」と言われるかもしれませんが
あらかじめ共同経営に関する契約は明確に定めておく必要があると考えます。

共同事業の良い面といえば、パートナーがいる心強さにあります。
一人ならば自由で経営判断できる一方で、判断に迷い不安になる場面もあります。
実務でわからないこともあります。こんなとき仲間がいればなぁと考えるものです。
また経営体制などで議論を重ねる中で、一人より良い経営判断ができるだろうと考えます。

意見が食い違ったときの協議と判断こそが、共同経営の力の見せ所です。
その問題点をクリアできれば、逆に共同事業の強さを発揮するチャンスです。

いずれにせよ、少しでも当事務所と接点があった方には、
早く成功して目標を実現して欲しいと思います。
そして私もそんな事業者の皆様と一緒に成長させていただければと思います。

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