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かわしま法務事務所の電磁的事件簿 ~笑う門には福来る~

「民事信託」か?「家族信託」か?

「民事信託」の活用はこの2、3年で急速に様々なメディアで取り上げられるようになり、
私自身もとあるご紹介がきっかけで、今年一月にこれまでの私自身の
信託普及のための活動を中日新聞さんに取材していただきました。

それ以来、当方に直接ご相談者の方からお問い合わせをいただくだけではなく
地元の士業の先生等から質問やご紹介といった形でお話をいただいたりしています。
特に地元士業の先生方からの反響が大きいように感じています。
三重をはじめ、信託の取組実績のある専門家がまだまだ少なく
しっかり私が正しい活用を打ち出して引っ張っていかなければと感じています。

ところで、こうした民事信託のお問い合わせをいただく際に
ほぼ全員が「家族信託」という言葉を使われます。
一方、私は「民事信託」という言葉を主に使っています。

この「家族信託」と「民事信託」の用語は、どちらも法律用語ではありません。
私たちでもその意味の違いもしっかり使い分けされているわけではないですが、
強いて言えば「民事信託」のうち、家族が受託者となり家族間の信頼関係で
運用されるものを「家族信託」と表現されることが多いように感じます。

では、なぜ私は主に「民事信託」という言葉を使っているかと言いますと、
「家族信託」は商標登録をされ、商品名となっているからです。
商標として登録をされた法人いわく、この「家族信託」という言葉を
家族でない方が「業として」信託を引き受ける商品名に使用するなど、
誤った使われ方や悪い使われ方をされないように対応されたとのこと。

ですので、正しい用途で「家族信託」の名称を使うのであれば
「家族信託」という名称の使用を制限することはない、とはしているものの
私自身は対外的に情報発信する際には「民事信託」という言葉を使うようにしています。

その法人云々と言うつもりは全くなく、私の気持ちの問題と言いましょうか。。。
関わっていないのに「家族信託」という言葉使っていいのかな?といったところです。

ちなみに私自身は一般社団法人民事信託推進センター、一般社団法人民事信託士協会に所属し
地元四日市でも士業を中心に研鑽と情報交換のための民事信託実務研究会を運営しています。
そして他にも大小問わず様々な「民事信託」「家族信託」に関する団体がありますが
どの団体も「民事信託」「家族信託」をより良い形で使われるように力を尽くされています。
立場や団体は違えど、切磋琢磨しながら頑張っていきたいです。

そして、司法書士全体としても民事信託を業として本腰を入れて正しく育てていこう、
という議論が大きく動きつつあり、その流れにいずれお役に立てればと思っています。

そんな中、民事信託実務でお世話になることも多い三井住友信託銀行さん主催の
民事信託実務家支援セミナーが先日名古屋で開催されましたのでお邪魔してきました。

三井住友信託銀行さんはいち早く民事信託専用の口座開設を全国展開しており
資格者専門職による民事信託の組成や運用の現場を数多く経験しています。
その金融機関目線からの民事信託実務へ向けての提言や問題提起は
私たちにとっても意義の大きなものであると考えます。

金融機関主催のセミナーに限らず、弁護士会さんや司法書士会さんなどから
研修講師に招かれることも多いとか。三重にも来てもらえないかなぁと思っていますが
その前に我々士業の実務レベル向上と普及をより進めてからになるでしょうか。

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