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かわしま法務事務所の電磁的事件簿 ~笑う門には福来る~

勤務司法書士という働き方を振り返る・後編

私は司法書士登録後勤務司法書士を3年半経験しましたが、
その間に私なりに感じたことを思いつく限り書いてみました。
ですので、司法書士試験合格者向けのお話です。今回は後編。

※ このシリーズの前編の記事はこちらです
勤務司法書士という働き方を振り返る・前編

私のように生活の安心を求めて司法書士の仕事を選ぶ一方で
司法書士の仕事の中でも公共的な役割、
いわゆる「プロボノ活動」を求められることがあります。

経済的・社会的弱者を救うために学んできたものを活かしたい、
もっと社会が良くなるための仕事をしたい、という気持ちで
司法書士になられた先生方も決して少なくはありません。

こうした役割を担うには、勤務司法書士という立場は難しいものがあります。
プロボノ活動は労力に応じた報酬があるわけではなく、
かといって収入は事務所からの給料に限られるからです。

その点から勤務司法書士を否定的に捉える先生もいらっしゃいます。
ただ、司法書士がプロボノ活動を進める前提として
開業していようが勤務司法書士であろうが、
まず自分自身が安定した収益を確立させることは不可欠と考えます。

司法書士試験を合格された皆さんは、研修を経てすぐに開業をする方ばかりではなく、
勤務を経験することも検討されている方もいらっしゃるでしょう。
そして事務所選びにおいて職場環境を気にされることもあるかと思います。

その点に限って言えば、経営基盤のしっかりした大規模事務所が有利になると思われます。
しかし、長く事務所で仕事をしてもらおうとにノウハウを持ち出しされないように、
最低限の仕事しか任せないという事務所も一部聞かれます。
(それ自体はボスの立場からすれば仕方ないことだと思いますが‥‥)

そうした事務所では生活の安定は図られてもなかなか仕事が覚えられず、
ビジネススキルを積み重ねられない、というジレンマに襲われることも。

自分の司法書士としてのビジネススキルを磨きたい、という志向があるのであれば、
いわゆる「ブラック事務所」も含めてあえて様々な事務所を渡り歩くのも一つかもしれません。
司法書士の世界では「ホワイトで長期勤務」だけが全てではありません。

あらゆる分野で、どこでも通用するビジネススキルを自分の中にストックするために、
様々な分野に長けた事務所を渡り歩くというキャリアを進むのも一つなのかもしれません。

「開業しなければ司法書士とは言えない」という意見もありますが、
司法書士ができる仕事の範囲は広く、新たな仕事をするには
試験勉強のストックだけでは足りず新たな勉強も求められます。

独立か勤務か、その是非は自身が決めること。
先入観に囚われることなく仕事の幅を広げ
かつ社会貢献も考えられる、面白い仕事だと私は思っています。

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